僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・
届いたばかりのスウェーデン軍飯盒と付属のトランギアを使って、食い物を作った。
家にあった野菜とソーセージを使った野菜のごった煮スープである。
ミネストローネと呼べば体裁が良いかな。
材料:キャベツ、ジャガイモ、たまねぎ、生トマト、にんじん、ニンニク、ソーセージ、コンソメの素、塩、コショウ
作り方:
1. 全ての材料を小さな角切りにする。
2. ソーセージを飯盒の蓋で軽く炒める。
3. 残りの材料と水を飯盒に入れて加熱を開始する。(塩とコショウは後で調整するので、まだ入れない)
4. 煮立ってしばらくしたら、ソーセージを入れて加熱を続ける。
5. ジャガイモが好みの煮え加減になったら、塩とコショウで調整して出来上がり。
材料は大きく切って使いたかったのだが、小さな飯盒で短時間に仕上げるために小さく切った。
それでも加熱開始から、30分間もかかっている。
初めてスウェーデン軍飯盒とトランギアを使った調理をしたが、気になる事がある。
1. 火力調節ができないので、煮込み調理をするには向かない。
強い火力で沸騰し続けるので煮崩れや水分蒸発が激しく、燃料も無駄使いとなる。
2. 煮汁や蒸気が蓋から落ちて、飯盒、トランギア、風防ケースを汚す。
蓋が飯盒にかぶさるので、吹きこぼれが無くても水分がしたたり落ちる
3. 飯盒のハンドルに付いているフック状の部分が、あんがいと邪魔になる。
ハンドルを持ち上げた時に、他のものを引っ掛けてしまいそうだ。
調理以外では、飯盒と風防ケースを簡単に固定する方法がないのでチョッとした移動が面倒である。
携行する時にはベルト止めをすれば良いのだろうが、風防ケースも一緒に洗い場に持っていく場合など片手でぶら下げたいのだ。
こんな感想であるが、調理は上手くできたと思っている。
調理の経過は次のとおり。
屋内で無風、室温26℃
燃料用アルコールをトランギアの底面から20mmの高さに入れた。
この際、入れた直後は液面が高いがしばらくすると下がってくるので、安定した時の高さである。
着火して炎が安定してから、材料を入れて蓋をした飯盒をセット。(炎が安定するまで1分間弱かかった)
8分後に沸騰し始めた。
その後は強烈に沸騰し続け、吹きこぼれも始まってきた。
沸騰から15分後に、燃料切れで消火してしまった。(着火から24分後である)
ジャガイモは煮えきれておらず、少し芯が残っている。
燃料を補給して、10分間ほど煮続けた。
ジャガイモが柔らかくなっていたので、塩コショウの調整をして調理完了。
今回の材料と水の量については目分量であるが、飯盒の85%くらいだったと思う。
出来上がったときには水分蒸発で、75%弱くらいに減っていた。
火力調節ができたならば、燃料追加の必要が無かったと思われる。
さっそく火力調節の方法を考えてみよう。
先日はトランギアもどきを入手したが、今度は本物で底面に刻印がある。
だが、古い物でしかも大きいサイズらしい。
注文しておいたスウェーデン軍メスキットが届いて、セット物としての付属品なのだ。
メスキットは新品のデッドストックで、トランギアは中古品と承知で買った。
サイズが大きいのだろうが、普通のトランギアを持っていないので比較できない。
手持ちのトランギアもどきと比べると、親子くらいの違いを感じる。
使い込まれた真鍮の色も、少しだけ磨くと重厚感が倍増する。
さっそく燃焼させてみると、真っ青な炎とかすかな燃焼音がする。
とても力強い燃焼で、弱い風なら大丈夫ではないかと錯覚するくらいだ。
しかし、やはり風には弱かった。
火力調節フタは付いていないが、野戦でのんきにトロ火でもないだろう。
素早く加熱ができないと・・・
ところで本体にフタが付いているが、パッキンは黒いゴムで劣化している。
このままでは携帯時に燃料漏れするので、新しいパッキンを探さなければならない。
空き缶のアルコールストーブを何年前かに作ったが、トランギアの名前はその時に知った。
でも、お金を出してまでトランギアのアルコールストーブを買う気にはなれずにいた。
実物を見た事がなかったので、ただ単にアルコールを金属の入れ物で燃やすだけ?
そう思っていたからなのだが最近になって、少しだけ複雑な構造になっていることを知った。
僕が大昔に持っていたアルコールストーブはパイトーチで、ガスバーナーのような趣があった。
だから初めてトランギアの画像を見た時には、なんだこりゃと思ったわけである。
最近アルコールも良いなと思ってパイトーチを探したが、見つからない。
たぶん捨ててしまったのだろうが、昔のような物はネットで探しても売っていない。
そこで、トランギアに目をつけたのだ。
安い物を探してみたが、どこでも値段に大差がなかった。
ところが、探し回っているうちにトランギアらしき物が付属しているクッカーセットを見つけた。
一つはスウェーデン軍メスキットで、二つ目はBULIN クッカーセット BL100-Q1、三つ目はAlcosのクッカーセットだ。
もちろんトランギアにもセット物があるが、値段が高すぎて買う気になれない。
ウッドガスストーブの試作中にBL100-Q1が届いた、注文の翌日に配達されたのだ。
スウェーデン軍を注文してあるのだがいっこうに届かないので、BULIN クッカーセット BL100-Q1を頼んだのだ。
Alcosのセットも検討したが、どうも見かけでは風に弱そうなのでやめた。
また、BL100-Q1にはガスバーナーも付属しており割安感がある。
ガスバーナーなら火力調節も上手くできるだろうし・・・
これがBL100-Q1のセット内容だ。
アルコールストーブの蓋に付いているパッキンは、シリコン製らしきものだった。
このストーブはトランギアとは若干サイズが異なり、このセットにはトランギアのストーブを使えないと聞いている。
初めてトランギアもどきを手にしたが、火力調節用の蓋のヘリがバリバリしていて怖い。
本物の方はどうなっているのだろうか?
さっそく点火してみたが、炎が扇風機の風でゆらゆらして頼りない。
やはり、こういった風防のあるセットで使うのが一番良いのだろうなと思った。
(2012.9.4 : これは、アルコールバーナー単体で点火した時の状態である)
試しにご飯を炊いてみたが、柔らかくなり過ぎて失敗した。
いつもと同じ水加減で炊いたのだが、火力が弱くて水が飛ばなかったのかもしれない。
次は水量を米と同じにしたところ、普通に炊き上がった。
この時の火力は全開のままで、初めから終わりまで調節はしなかった。
ちなみに、室内で室温は25℃、1.5m離れて首振りで扇風機を中速で廻していた。
付属の鍋を使ったが、蓋のヘリに一箇所だけ小穴があいて蒸気が逃げていた。
蒸気が逃げていても蓋がバタつくので、少しだけ重しを乗せた。
ガスバーナーも使ってみたが、それなりに力強くて重宝しそうだ。
自作ストーブを試していたら、ガスバーナーが故障してヤケドをしてしまった。
カセットガス缶に取り付けるバーナーで、料理で焼き目や焦げを作る時などに使うようなものだ。
ガス缶に取り付ける部分あたりから炎が吹き出して、手指にヤケドを負った。
このバーナーだが、プラスチック部分が炎で焼け焦げている。
イワタニ製の安いバーナーだが、もうかなり古いものだ。
しかし・・・
古くなって故障するのは仕方がないが、事故が起きない故障の仕方がないものかな。
故障が分かった時には、ヤケドしていたとか火災になったとかでは困るよ。
そう、故障時には着火しなければいいのだ。
説明書には、ガス漏れがないか確認してくれと書いてある。
だけど、どうやってガス漏れが分かるというのだろうか。
音や臭いで調べる?
屋外で使おうというのだから騒音があるし、風があれば臭いなど分からない。
大丈夫だと思って使った結果が、今回の事故だった。
このところ焚き火や飯盒などをひっぱり出して遊んでいたら、テントが欲しくなってきた。
ずっと前にTVで洋画を見ていたら、放り投げるだけで設置できるテントがあった。
こんな良い物があるのかと感心したが、ポップアップ式というものらしい。
この手のテントは設置も撤去も簡単らしいが、収納サイズに問題がある。
直径60cmくらいの、薄っぺらな円形になるのだ。
60cm長の筒形であれば我慢のしようもあるが、円形では持ち歩きに邪魔になるだけだ。
そもそも、テントに泊まる行為が目的ではない。
細い山道や小川を遡って小魚釣りをするために、一泊するテントが欲しいのだ。
リュックを背負っての釣行なので、重量と収納サイズが小さいのが良い。
もちろん天気予報を確かめて行くので、過酷な環境でキャンプすることもない。
天気予報がはずれて雨天になっても、とりあえず一夜を過ごせば良い帰宅できる場所だ。
あくまでも日帰りが基本となるが、キャンプをする状況はこんな感じだろう。
1.釣りが面白くなって夕暮れとなり、帰るのが極端に遅くなる時。
2.体調の急変で、帰れそうにない時。
3.天変地異。
この1~3で検討すると、普通のテントよりもビビィの方が良いようだ。
ビビィというのは死体袋のようにも見える? 寝袋カバーのような物だ。
凍死するような寒い時期に使うつもりはないので、ビビィと小さな天幕があれば良いかと思う。
万一、死んでしまったら・・・
死体袋が不要で搬送が楽なので、捜索隊の手間が省けるかもしれないな。
浴室の換気扇交換をなんとか完了して、庭に出てビールで夕涼みしていた。
気温も26~7度くらいで、かなり涼しい。
もう用事もないので何かしようと考えていると、飯盒を注文した事を思い出した。
まだ届いていないが、スウェーデン軍の飯盒である。
一週間ほど前にスウェーデン軍の飯盒を検索した時に、スウェーデン式の焚き火がヒットした。
丸太を縦4つ割にして、真ん中に火をつけるものらしい。
後日に、家にある台風で倒れた木を使って焚き火を試したが、チョロチョロと燃えた。
その焼け残りが、そのまま放置してある。
そこで、手持ちの日本式飯盒をスェーデン式焚き火に乗せてみたらどうか?
さっそく、やってみることにした。
もともとは4つ割で燃やしたのだが、焼け残りなので隙間が多くなっている。
新しく割った物を追加したので、本数が増えている。
初めはそれなりに炎が上がったのだが、まもなく熾き火のようになってしまった。
焼け残りなので炭化した部分が多くなっていたからだろう。
それでも10分間くらいは炎があって、5分間もしないうちに飯盒から水蒸気が上がってきた。
その後に耳を近づけて米の焦げ始めの音を聞こうとしたが、木の水分がシューシューしていて分からなかった。
なお、米の量は2合である。
まぁ、沸騰から15分間くらいは必要だろうと思い焚き火に乗せたままにした。
それから飯盒の中を確認すると、見た目の水分はほとんど無くなっていた。
よく見ると蓋の隙間からはまだ蒸気が出ていたので、出なくなるまで焚き火にかけていた。
およそ5~6分間だったろうか、蒸気が見えなくなったので焚き火から降ろして蒸らした。
飯盒を逆さまにはしないで放置して15分間でできあがり。
ほんの少しだけ柔らかめだが、ほとんど焦げがないご飯が炊けた。
初めて焚き火で炊いたが、上手くいった良かった。
ご飯が炊けたので、おかずを作ろうと考えたが風が強くなってきたので止めた。
庭にいると寒くなるほどだったので、火を消して家に入った。
けっきょく、飯盒のご飯は味見をしただけで食べずに冷蔵庫に入れてある。
息子が握り寿司を7人分も買ってきたので、山分けして食べたのである。
ちなみに、息子は食べ足りないと予想したらしく牛丼カレーの特大も買ってきてあった。
これも山分けしたが、このカレーが不味かった・・・