もう二週間くらい前になるが、自宅の郵便受けに釜めし屋のチラシ広告が入っていた。
釜めし、僕がこれまでに釜めしを食べたのは2~3度あるかどうかだ。
ただ、小釜に入っていない炊き込みご飯としては、何度も食べた事はある。
ようするに、釜めしは小釜で炊き上げた炊き込みご飯なので・・・
そんな釜めし屋の宅配チラシ広告を眺めていると、つい釜めしを食べてみたくなる。
だいたい、一つが1,000円前後だそうだ。
その店のチラシによれば、どうやら自宅で固形燃料で炊くようだと言う事である。
ああ、なるほど・・・ あれかぁ~。
僕の少ない釜めし経験で、どこぞの店のテーブルでやったことがある。
その時に店員から、食べるまでに40分間位かかると念をおされた覚えがある。
だが、この釜めし屋のチラシでは25分間と言う。
どうやら、使う米に違いがあるようだが、チラシには何も書いていない。
それならば、不信感があるので注文はしない事して・・・
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今日は、釜めしを自分で作って食べる事にした。
なぜかと言えば、25分間で炊き上がりから蒸らしまで終わる米など知らないし。
まさか、登山や非常食でよく使うアルファ米だったら嫌だし。
ましてや、丸美屋の釜めしの素のような具材だったら、1,000円も出す気になれない。
チラシの写真は綺麗だが、たとえばホタテは稚貝で小さいし・・・
さてさて、釜を持っていないので鉄鍋で作ってみた。
先日のすき焼きで使った鉄鍋に、これまた食べきれなかった牛肉を具材にした釜めし。
まぁ、鍋めしなのだが、小さなアルコールコンロで釜めしっぽく作ってみた。
白米一合に、牛肉、シメジ、ゴボウ、長ネギ、ショウガの煮物を合わせて炊く。
右にある白い丸いのがスウェーデン・トランギア社製のコンロで、アルコールを燃やして使う。
鍋が煮立ってから15分間弱火で、焦げ付きの匂いや音を気にしながら炊く。
その後に火を消してから、同じく15分間ほど蒸らして出来上がり。
なかなか旨い、牛釜めしが食べられた。
ところで、釜めしを炊いている間は暇になるな。
そこで、昨日から日延になっていたアジ唐揚げを作る。
釜めしの全工程は、米研ぎから炊き上がりまで一時間以上はかかる。
その合間に、アジの唐揚げを揚げた。
また、アジの唐揚げをすると油が傷むので、ついでに鶏の唐揚げも揚げた。
アジの値段は一匹あたり10円くらいのパック入りで、サイズ不揃いで10匹だった。
鶏肉はモモ一本分だが、小さく切ったので15個も作れた。
大き目に鶏を切れば10個くらいだろうから、国産のモモ肉一本分が250円なら・・・
唐揚げ一個の鶏肉代は25円になる計算で、これを基準に市販品の値踏みをすると良いか。
ブラジル産なら半額近いので、唐揚げ一個で15円くらいと考えよう。
スーパー自家製の唐揚げは、安い肉を使うだろうから15円とすれば目安になるはずだ。
この唐揚げに、ワカメとキュウリの酢の物、他にはおからの炒り煮を肴に。
ビールと清酒をいただいて暑気払い、仕上げは遅くなって冷えてしまった釜めし。
何の事はない、肝心の釜めしを一番最後に食べる事になってしまった。