おふくろの味・・・
これ、ホントに母親の味なのだろうか。
祖母の味ではないだろうか?
早くて十五歳、二十歳くらいまでに嫁ぎ。
三年子無きは去るならば、子が十歳になった時の母の年齢は二十五歳~三十三歳だ。
子が十歳とは、それなりに思い出が残せる年齢かと思ったのだが。
母と子の年齢の関係から考えると、おふくろの味は難しい位置にあると思う。
掃除、洗濯を機械に頼らず自分の力でやり、休む間もない若妻が・・・
おふくろの味を作れたのかどうか、ふと思った。
せいぜい台所の下働きほどしか、させてもらえなかったのではないかと。
また、長男家でなく新しい所帯を作ったならば、とうぜん炊事は妻の仕事だ。
しかし、何の経験もない若い女に何ほどの事が出来ただろうか。
十歳頃から行儀見習いや下働きの奉公に出され、多少は?
この話は、またいつか続きを書こうか。