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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

息子が自転車の左レバー(前ギヤ用)故障で新品のレバーに交換して、来月で1年になる。

http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/1302/

それが一昨昨日の夕方、近所のサイクリングから帰って清掃中にまた故障したと訴えてきた。
翌日は仕事があり自転車屋に持ち込む暇が無く、更に翌日にあたる昨日は帰宅後はすぐに電車で出掛けるので僕に点検をして欲しいと。

前回の故障時は適当にあちこち探って、よく分からなかったので自転車屋に修理依頼をした。
なにしろ初めて見る物であり構造が分からず、しかも自転車に取り付けた状態では調べようがない。
もちろん、やたらにいじくって故障を拡大してしまう事も心配である。

一昨昨日の時点で僕の知識は去年に初めてレバーを見た時と同じであったが、翌日に少し研究してみた。
今回は前回のレバー交換した時の不具合品が手元にあったので、何の心配も無くいじくる事が出来た。
ーーーーーーーーーーーーーー

このレバーの原理は思ったとおり、ワイヤーを巻き上げて引っ張るリール方式である。
釣り道具のリールと同じで、巻き上げが戻らないようにラチェットで逆転を止めている。
ただ、この機構が狭い所に押し込められているので、全体がよく見えないのだ。
全部分解したいところだが、まずは見える範囲で各部がどのように関係して動くのか確かめる事にした。

ネットの情報では、このラチェットの爪が折れて機能しなくなった記事が幾つかあった。
そして前回に修理した自転車屋は、爪が折れていたと言って新品レバーの交換をしたのである。
ーーーーーーーーーーーーーー

一体、どこが折れた部分だろうと注視するが、それらしい部分が分からない。

レバーの見かけは一本のレバーだがレバーの中にもう一本のレバーが入った二重構造である。
外側のレバーを動かすと内側のレバーも一緒に動き、巻き上げ動作になる。
そして、内側のレバーだけを動かすと巻き戻し動作になる仕組みだ。

前回、そして今回の不具合の症状はまったく同じで、レバー操作時に何の反応が感じられない。
正常ならばレバー操作時にカチカチ音がして、レバー操作の負荷が手に伝わる。
それがまったく無くで軽い力で空回りしている感触で、しかもレバーの可動範囲が狭い。
ただし、何かの拍子でレバーが正常時とおなじ位置まで大きく動く事もあるが、巻き上げはせずに空回りである事には変わりない。

 

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次に機構部を見るために、小ネジ一本で止まっているユニットカバーを外した。
グリスまみれの部品が見えるが、少なくとも見える範囲に破損したような部分は無い。
仮に破損があったとしても、アッセンブリーなので部品の単体販売はしていないそうだ。

まず、ゴムのカバーを外す。
この写真のようにレバー後方にめくりながら外すが、滑りが悪いので力がいる。
ゴムを濡らせば良いかと思うが、水を使いたくないので力任せで外した。
この方法ではレバーを自転車ハンドルから取り外さないと出来ないが、レバー側に外す人の記事も見た事がある。
これ以上に力が要るだろうが、ユニットカバー外しはゴムカバーを外さなくとも出来る。
ここでは、いろいろ見たい部分があるのでゴムカバーを外してみた。

 

小ネジを緩めて、ユニットカバーを外す。

 

左上に縦になったコイルスプリングがある。
内側レバーから連動して動く部品を引っ張っているようだ。
このスプリングで引っ張っている部品を、ドライバーでグッと押し込む。
同時に内側レバーを動かしたところ、手応えと共に内側レバーが大きく動くようになった。

!! お、やった?
次に外側レバーを動かすと、これまた正常に動いて巻き上げが出来るようになった。
続けて巻き戻しのため内側レバーを動かすと、カチッと音がしてもリールドラム?が戻らない。
そこでワイヤーを引っ張りながらもう一度操作すると、今度は巻き戻しが出来た。

 

数回ほど巻き上げ、戻しの操作を繰り返したが、ワイヤーを引かないと巻き戻しにならない。
もしかすると、ディレーラーのバネ戻り力が頼りなのかと思った。
しかし、その後も操作を繰り返していると、ワイヤを引かなくともカチッと音を立てて戻るようになった。
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これで正常に動くようになったと思うが・・・
結局、レバーの可動範囲が狭かった原因は、なんらかの噛み合わせが悪かったのだろう。

なんだ自転車屋は爪が折れていたなんて言ったが、そうでなかったのか?
実際にこのくらいの分解状態で見る限り、破損した跡がどこにも無い。
破損部品が転がっていないのは落下して紛失したとしても、破損跡はあるはずだ。
息子は2万円も払って新品交換したし、自転車屋に不信感が湧いてきた。
ーーーーーーーーーーーーーー

それに、去年の新品交換後一週間ほどで不具合が再発した時の事。
自転車屋は、レバーの中でワイヤー外れが発生したという事であった。
たった一週間しか経っていないのに、自分が修理調整した箇所の手直しに修理代を要求したのである。
普通それは無いと思うのだが、息子はなんと3,000円も支払ったそうだ。
ーーーーーーーーーーーーーー

ワイヤー外れは、この事だろうと思う。
左と右の写真を見比べると、右の写真にはワイヤーが飛び出しているのが見える。
本来はこのワイヤー先端にある円柱部分が、左写真のように丸穴にスッポリ入る構造である。

しかしこの構造はワイヤーが引っ張られた状態でないと、容易に丸穴から外れてしまうようだ。
たとえば、ディレーラーの動きが悪くて戻っていない時なら、ワイヤー巻きドラムだけ戻る。
するとワイヤ先端だけその場に残り、丸穴から外れてしまう事になる。
次の巻き上げ時に上手く穴に入れば良いが、丸穴には誘いのテーパーが無いので入り難い。
実際に試してみると、何度やっても外れたワイヤー先端は上手く入らなかった。

この作りは、おかしいと思うのだが・・・
 
 

ーーーーーーーーーーーーーー

一昨昨日のレバー操作異常の修復は、こうして以前のレバーをいじくって調べてから始めた。
自転車に取り付けてある状態でゴムカバーをめくり上げて、ユニットカバーを外す。
すると、やはりワイヤー先端が丸穴から外れていた。

サイクリング後の、ギヤとチェーン清掃中に異常が発生したと言う。
たぶんペダルの手回しと変速操作のタイミングが悪く、ユニット内でワイヤーが置き去りになったと思う。

今回のレバー可動範囲が狭くなった原因は分からないが、ユニットカバーを開けた時点で直ったようである。
外れたワイヤーとユニットカバー、その他なんらか他の部分が干渉していたのかもしれない。
ワイヤー先端を丸穴に正しくセットして操作すると、これまでのように動作するようになった。
ーーーーーーーーーーーーーー

帰宅した息子に修理代金は三千円だと伝えると、それは高いと言っていた。
が、すぐに去年の自転車屋の件を思い出してスンナリ修理代金を払うと言い直していた。
僕はしっかり代金を受け取り、二千円を翌日の小遣いとするよう返した。
ちなみに、千円は僕が暑い思いをして作業したのでビール代に貰っておいた。

まぁ、なんだかスッキリしないが、休み明けにシマノに問い合わせをしようと思う。

続記事 http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/1733/

拍手[5回]

コメント : 拍手コメントへ返信
通勤さん、コメントありがとうございます。
不器用で難しい事から逃げる性格の息子も、次第にメンテをするようになりました。
パンク時のチューブ交換は、出先から帰れなくなると言ってしっかり覚えさせました。
ディレーラーの調整も同じく初めに覚えさせたのですが、それ以上の事は面倒がっています。
ハブのベアリングをメンテするくらいは自力でやって欲しい気はしますね。

サイクリングから帰ると、必ず自転車全体を丁寧に拭き上げます。
単に汚れ落とし目的ではなく、異常個所の発見の為だと教えてあります。
チェーンも汚れ落としをして注油、一コマずつ綺麗にしています。
どんなに短い距離でも走行後に必ず行う姿を見ると、それだけは感心します。
  • yuz |
  •  2017/12/30 () 12:08 | 
  • 編集 |
  • 返信
コメント : まさにこれです
ST-5703をブルホーンに取り付けたのですが全く動作しないのでユニットカバーを外して中を見ようといましたが外し方の説明がなく検索していたところこちらのサイトにたどり着きました。ST-5703は購入時にシフターワイヤーが装着されているのでそのまま取り付ければいいかと思いましたがどうもそうではないみたいですね。このクラスのシフターはプロか自転車屋さんしか扱わないのでシマノの説明も私のような無謀な初心者にはさっぱりわかりません。こちらのサイトの説明でようやく仕組みがわかりました。ありがとうございます。
  • R2D2 |
  •  2019/02/23 () 09:37 | 
  • 編集 |
  • 返信
yuz の返信 : そうですか
どこまでお役に立つか分かりませんが、いろいろお試しください。

ゴムカバー外しに手間取りますが、ワイヤー外れを直すだけならカバー多めにめくれば出来ます。当方の場合では、ワイヤーが引っ張られていないと不具合を起こし易いと感じました。
動作確認は、ワイヤーを手で引っ張りながらレバー操作をすると分かります。
  • 2019/02/24 () 13:11 
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