もう何年ぶりか、今朝はアサリの味噌汁を作った。
いつでも、スーパーで売っているのだが。
シジミを買うことはあっても、アサリはめったに買わない。
それでも二十年くらい前は、月に一度くらいはアサリを食べていた。
食べ方は決まっていて、フライパンで炒めてバターやニンニクと醤油を垂らす。
他には、吸い物か味噌汁だった。
初夏の頃には、けっこう続けて食べていたと思う。
それが次第に食べなくなって、何故なのかは分からない。
ところで、昨夜は買ってきたアサリの砂を出そうと水に浸けた。
今朝になっても、アサリが一つも開かない。
いつもなら、鍋から飛び散るほどに水を吐き出していたのに。
近頃のアサリは恥ずかしがり屋なのかと思ったが、意味不明である。
そいいえば、つい先日のシジミもまったく開かなかった。
これで、貝が開かなかったのは続けて二度目になる。
近所のスーパーでは、特に断り書きがなければ砂出しをした貝を売っている。
だから自分で砂出しをしなくても、あまり砂が気にならない。
それなら何故砂出しをするのかと言えば、念のためだけではない。
もう一つの理由は、水に浸けて貝の体内まで綺麗にしたいからである。
魚ならハラワタを出してやれば済むが、アサリやシジミのような小さな貝はそうできない。
貝で思い出したが、まだ一月も経たないが小さなホタテを味噌汁にした。
なかなか旨い味噌汁になり、いつかまた食べてみたいと思う。
小さいながら貝殻の見てくれが良くて、それも馳走になる一つである。
作るには貝殻をタワシでこすってから、鍋に入れて茹でて味噌を加えるだけ。
とても簡単に、深い味わいの味噌汁が出来上がる。