幾日か前から、庭に植えたナスを一つ、二つと収穫している。
庭のほんの一部をクワで軽く耕して、特に肥料などやらずに植えたナス。
育ちが悪くてどうなるかと思っていたが、さすがに連日の暑さでナスらしく成長をした。
とは言っても、やっとナスだと分かる程度の樹高で小さく貧弱である。
母が言うにはナスは無駄花が無く、一人あてに一本のナスを植えれば間に合うとの事だ。
その言葉を信じて何度もナスを植えた事があり、それは今年も同様である。
一人一本で十分かと言えば、僕の素人栽培では少し足りない日もある。
もっとも主な用途がヌカ漬けなので、ナスがなければキュウリにするとか出来る。
ミニトマトも2メートルくらいの高さまで成長したが、なかなか収穫でずにいる。
青い実が赤くなるまでには随分と日数が要るようで、じれったく感じて仕方がない。
それでも一日に2個ずつ日をおいて2回収穫して、母のおやつになった。
母は大のトマト好きで、この時期はトマトがたくさんあるので幸せそうに見える。
今の時代は冬でもトマトが手に入るから良いが、それでも季節に応じた野菜が一番うまいと思う。
ところで、今のところ著しく成長が遅いのがニガウリである。
もともと細いツルで弱弱しいが、この調子では夏が終わってしまうのではないかと心配だ。
今年はキュウリも遅くて、やっと一本の収穫が出来そうになった。
しかも、なんとなく見た目が悪く、日向臭くて不味そうな・・・
どの苗もホームセンターで100円ほどだったし、接ぎ木ではないから障害があるのだろう。
まして、野菜作りの基本的な要素も考えずに植えただけだから。
ただ、僕はそれで満足しているし、庭に何かの実が生るだけで面白く嬉しく感じている。