ついさっき、地元が震源の小さな地震があった。
それで思い出したが、母はいつも停電と地震を恐れて懐中電灯を身に着けていた。
夜間の地震で停電でもしたら困るというのが口癖で、たしかにそれは正しい考えである。
その考えが僕にも伝わって、さすがに肌身離さずとはならないが僕も懐中電灯を持っている。
今は携帯電話やスマホがあれば懐中電灯代わりになるので、誰でも灯りを持っている事だろう。
大きな地震が起こりそうな気がしてならないが、大地震は3.11でもう十分だから・・・
あの時は、ついに来たかと思った関東大震災。
慌てて母を家から連れ出したが、庭にいても立っているのがたいへんだった。
丸一日の停電があったが、なんとかやっていた。
先日の台風15号の大停電は、もし母がいたら生きてはいられなかったと思う。
かなり身体が弱っていたし、それでなくとも年中エアコンで暮らしていたから。
息子とも話したが、夏の暑さに苦しむ最期でなくて良かったと思う。
僕は心からそう思った。