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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

トランギアのアルコールストーブ、使えるのか?
けっこう人気があるトランギアだが、本当に使い物になるのか。
何度か試してみた結果、ありふれた言い方になるが「用途と使い方次第」である。
これでは、あいまいでスッキリしないが・・・

トランギアを手に入れて暫くはアウトドア用品と認識していたが、この頃は違う使い方をしている。
寒い時期の酒燗に、そこそこ重宝に使える。
使う場所は室内であるが、のんびり酒を飲むにはなんとか役に立つトランギア。

 

トランギア純正ゴトクを使い、燗瓶で直に酒燗をする。
右側の写真は燗をしている時の、バーナーの火の様子である。
奥に見えるのはカセットガスコンロだが、炎はアルコールと似たように見える。
しかし、火力は雲泥の差があり、トランギアはとても火力が弱い。

カセットガスコンロで1分間くらいで温かくなる酒燗も、トランギアだと4分間くらい掛かる。
火力の違いは歴然であるが、用途が酒燗であればゆっくり温めた効用もあるだろう。
強い火力で急な温め方をすると、風味がなくなるとか・・・
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トランギアの炎はガス火のような勢いがなく、僅かな風で炎がなびく。
ガスコンロも風があれば炎が揺れるが、トランギアはその比ではないのだ。
室内の人の動きで生じる空気の流れでさえ、トランギアの炎を揺らしてしまう。
炎が揺れると火の当たる場所が変わって、それでなくても弱い火力をより弱める。
トランギアを屋外で使うならば、いわゆる風除けの風防が必須だ。
部屋の隙間風でも炎が揺れるのだから、無風な時が無い屋外では当然である。

そこで、風防を使う事を考えるのだが・・・
持ち運びを考えると、ゴトクと風防の二つになると何かと面倒な気がする。
すでに幾つかの市販品もあるのだが、暇つぶしを兼ねて自作してみた。

ステンレス板を加工して三角の形に組み立てる、これでゴトクと風防の一体型になる。
中にはトランギアを浮かせて支える丸いリングを挟む構造である。
この構造は、市販品とほとんど変わりがない。
室内で扇風機で風を当てながらトランギアを燃焼させたが、けっこう効果があった。
この風防の上に鍋を乗せてやると、炎が風防と鍋の間に押さえ込まれる。



http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/326/
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ところで、この形の風防には大きな問題がある事が分かった。
トランギアのアルコールの炎は、ただ単に気化したアルコールが燃えるだけ。
炎の勢いがないので、炎が囲まれると、端的に言えばゴトク内で火の玉のように燃える。
要するに、ふわっとした炎なのである。
したがって、ゴトクや鍋の形に沿って炎が広がる事になる。
また、風の方向や強さによっては、炎がゴトクの下方にまで広がる。
そしてゴトクの下方まで炎が広がると、ゴトクを置いた台を焦がす事になる。
もっとも、炎が下方に向かうのは、このゴトクだけの問題ではないはず。

この形のゴトクの一番の問題は、下の写真のとおりゴトク自体が焼ける事である。
ゴトク内に広がった炎が、ゴトクの上方を激しく熱している訳だ。
ゴトクに乗せた鍋底を温めるはずの炎が、ゴトクを熱してどうする?
ステンレスと言えども、過熱になれば劣化する。
実際、ゴトクの焼けた部分は、少し柔らかくなってしまい、錆びも出て来たのである。



さて、それではどのようなゴトク、風防が良いのか。
炎に勢いが無く炎の形が一定しないので、なかなか難しい。
しかし、トランギアが丸い形なので、とりあえずはゴトクの壁面とトランギアの距離を一定にしたらどうか。
つまり、ゴトクを三角ではなく、トランギアと同心円になる丸型にするのだ。

丸型になるとゴトク内の空気の流れが、どの場所も同じになるかと思うが・・・
するとゴトク内の炎の暴れが少なくなり、炎が上方へ向かう。
熱い空気は上に向かうので、ゴトク内の気流は横に広がる事なく上向になる。
すると炎も上向きに整い、鍋底に当たると鍋底に沿って燃え、ゴトクを過熱する事が無くなる。
これが、勢いのない炎を真っ直ぐに立ち上がらせる原理かなと。
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いちおう、ここまで考えて、ゴトク風防の形は丸型が良いと思った。
次は火力の問題である。
炎に勢いが無いので火力が弱いのは、いたしかたない。
そこで、火力アップはさておき、トランギアで得られた熱を無駄にしない方法。
安月給で苦しい家計を遣り繰りするのと同じ、入りが少なければ出も少なくすれば良い。

鍋にフタをするだけで、湯の沸く時間は早くなる。
それは鍋の中の熱が、フタに遮られて逃げないからだ。
だから、鍋にフタをするのは鉄則である。

では、ゴトク風防の場合はどうするか。
屋外では風があってあたり前と前に言ったが、フタをした鍋でも風に吹かれると冷える。
なにも屋外に限った事ではない、室内でも熱いコーヒーが時間の経過でぬるくなる。
つまり、ゴトク風防では鍋を冷やさない構造を考える事になる。

鍋を風防で覆う事、これが一番簡単なやり方。
ゴトクの上に、鍋より一回り大きいカバーを付けてしまうのだ。
すると、鍋の外側が外気と遮断され、さらにトランギアの炎が鍋の側面に沿って燃え上がる。
なるほど、これならトランギアの熱を無駄なく使う事になる。



これは三角ゴトクに丸いカバーを作って取り付けたもの。
単に丸いカバーで覆ったのではない、丸カバーの底面は風が入り込まないよう塞いである。
この時点では、丸カバーの底面を塞いだだけ。
http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/333/

その後に三角ゴトクの改良をして、トランギアを乗せる部分も塞ぐ構造にした。
http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/340/



ちょっとした細工で、とても風に強くなり熱の効率が上がったようである。
しかし、三角ゴトクなので前に述べたような欠点は残っている。
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そして、ここに至って結論が出る。
トランギアを使うなら、トランギアのストームクッカーシステムが良い!



このシステムなら、屋外でも十分に役立つ事だろう。
一まとめになり、ある程度の大きさはあるものの持ち運びに便利である。
価格も決して安くはないが、あれこれ雑多な物を集めても同じような金額になる。
僕は暇つぶしの実験を楽しんで自作をしたのだが、実用本位ならストームクッカーを買うのが一番だと思う。

アウトドアやキャンプ料理というとやたら洋風が多いが、下の記事のように和風も出来る。
http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/1461/

また、大きいと言ってもショルダーバッグに入る。
写真の右側の物がストームクッカーである。
左はトレック900で、大きさの比較のために一緒に入れてある。



http://yuz1.blog.shinobi.jp/Entry/1451/
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なんだかんだと書いてみたが、やはりトランギアを使うなら・・・
それはストームクッカーで完結すると、改めて思った次第である。

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