春になると作って食べるのが、ふきのとう味噌とふきのとう醤油煮。
醤油煮と言ったが、茹で上げたふきのとうを生醤油で煮たものである。
佃煮と言う方が良いかと思うが・・・
さて、昨日はそれら二種類のふきのとう調理をした。
ふきのとうは前日に野菜直売所で買ったもので、多分その辺の野山に自生しているのだろう。
僕はあちこち巡って自分でふきのとうを採りに行ったりもしたが、足の具合が悪いので・・・
去年も今年も、ふきのとうを買って済ませた。
道の駅や無名の野菜直販所などが近隣に幾つかあるが、値段にずいぶん開きがある。
ごく田舎の販売所は安くて、道の駅はとても高い値段になっている。
まぁ、そんなものだろうて・・・
買って来たふきのとうを大きな鍋で水に浸して数時間、その後に汚れをや枯れを落とす。
流水でよく洗って綺麗にしたら鍋で茹で、茹で汁が濃い茶色になれば茹で上げる。
それから水に晒して軽くすすいで、味噌用と醤油煮用に分ける。
醤油煮用はそのまま別の鍋に入れて、生醤油で煮立つまで煮るだけ。
これは醤油が濃いので黒く辛いもので、とうぜん甘味はまったくない。
僕はこれを生卵かけご飯の端に載せ、少しずつ食べるのが好きだ。
ふきのとう味噌用は、細かく刻んでからギュッと水気を絞る。
すり鉢で味噌と砂糖を半々くらいの目分量で混ぜ合わせ、刻んだふきのとうを加えてゴリゴリする。
味見をして味噌か砂糖を加減して、仕上げにすりゴマを足して混ぜ合わせれば出来上がり。
ネット検索すると、茹でずに油炒めしたり味噌を熱したりする作り方が多いようだ。
我が家のように茹でるだけで味噌も生という作り方は、検索上位では見かけなかった。
この写真は今回のふきのとう味噌と小梅干しである。
梅干しは昔ながらの強い塩で、ふきのとう味噌の甘味と対照的になっている。
これで、チビチビと清酒を頂くとなんとも旨いのだ。
ところで、今回のふきのとうに変わった物が混じっていた。
ふきのとうの先に、ふきの葉っぱが出ているのだ。
子供の頃からふきのとうを見慣れているが、こんなものは見た事がなかった。
何なのだろうなぁ・・・
そうそう、思い出したが。
ふきのとうの天ぷらも揚げて、晩酌の肴にした。
生のふきのとうに薄い衣を着けて、カラッと揚げたもの。
天つゆで食べたら、つゆの甘さとふきのとうの苦味がなんとも言えず美味かった。
ふきのとう味噌はまだ食べていないが、今朝あたりは味が落ち着いて食べ頃だと思う。
ご飯だけでなく茶請けにも合い、その他の料理にも使えて重宝する舐め味噌である。