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僕の毎日を、思い出として書き残す。
何一つ役立つものはないが・・・

記 : 夢の中の魚
僕の夢に出て来る魚で、現実に存在しなそうな魚が三種類ある。
そのうち、一つは夢の中で魚の名前が分かったが、目覚めると忘れていた。
もう一つは現実にTVで初めて見た魚に似ていたが、イマイチはっきりとは分からない。
そしてあと一つ、この事は初めて書くが、魚料理に使われている魚のである。

夢の中で、今が夢であると自覚して魚料理の魚の名前を思い出そうとする自分がいた。
この魚料理の夢は何度も見るのだが、いつであったか最期に見た時に魚の名前が判ったはずだ。
その夢の事を、最近になって見た夢の中で思い出そうとしていたわけだ。
ーーーーーーーーーーーーーー

中華そばを出すような、田舎の食堂である。
仕事の同僚に連れられて初めて入るが、同僚がよく行くらしい店。
僕はその店があるのは以前から知っていたが、入ってみようと思った事はなかった。

入り口に暖簾が掛かっていて、ガラス戸から中は見えない。
たまには、ガラス戸が開け放たれていて、店の奥まで見える事もある。
スチール脚のテーブルと、ビニール張りの椅子が何組か並んでいた。

店は店主が一人で遣り繰りしていて、若くない細身の男である。
頭に被り物をして、白い前掛けをしていたはずだ。

客の入りは悪くはなさそうで、いつも何人か居たように思う。
みんな、酒を飲みに行っていたのだろうか。
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夢の話の魚料理は、小判型の中皿に盛られた一匹分の魚料理。
魚に添えられる物はなく、多少のタレかと思われる汁気がある。
あんかけのようでもあり、そうでないとも。

初めて食べたその味は、格別に旨いとは思わなかった。
ただ同僚に進められて口に運んでいるだけで、味はハッキリしなかった。

嫌々でもなかったが、幾切れか食べると口の中が粘々して来た。
ちょうど、餅菓子の求肥が口の中にベッタリと着いたような感じである。
これがまた大そう気持ち悪く、その時には魚の味も酷く悪い気がした。

僕の夢の中での味覚は鮮明でないので、食べた時の感想程度しか分からない。
だからこの魚も、何の味に似ているのかなど見当もつかない。
はじめは旨くも不味くも感じなかった魚が、後で酷い味に感じるようになったという事である。

この口の中のベタベタが、なかなか取れなくて味も悪くて困りものになる。
これが、この夢の終わりを告げる。

夢から醒めると、たいがい目も醒めている。
そして、すぐに口を漱いでいる。

一旦、起きてしまったので、暫く寝付けないのでホントに困る夢である。
再び眠るまでの間に、あの魚はいったい何という魚なのだろうかと考えてしまう。

そのせいか、最近では夢の中で、この魚の夢を思い出して考え込んでいる自分がいる。

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